「生活防衛資金」って何?
「生活防衛資金」って何?
アーリーリタイアのための金融資産を増やすには、金融資産の一部を投資に回して金融資産を増やす事が大事ですが、全ての金融資産を投資資産に回すのは危険です。一部の金融資産は「生活防衛資金」として現金で管理することが重要です。
「生活防衛資金」は収入が無くなった時、減った時のための「生活費」です。突然の無収入、収入減の事態に対処するための資産になります。
投資資産は値上がり時に現金化することが増やす為の大前提です。自分の収入状況で安易に値下がり時に現金化していては投資資産も増やす事ができません。
投資資産の値下がり時に投資資産に手を付けないように「生活防衛資金」として現金で管理することが重要です。
「生活防衛資金」はいくら必要?
「生活防衛資金」はいくら必要でしょうか?
「生活防衛資金」は生活を防衛するための費用です。したがって「生活費」(年間支出)を基準に計算します。
「生活防衛資金」は自分が病気・ケガ等で収入が減少したり、会社を辞めて無収入になった時に、投資資産が値下がりして時に投資資産に手を付けないための費用です。
病気・ケガでの収入減少、会社を辞めての無収入期間は1~2年間で回復する(すべき)と考えています。
また、株価暴落などの金融資産の回復も2年程度と考えます。
したがって、「2年間分の「生活費」(年間支出)が必要」と考えますが、
サラリーマンの場合は、「疾病手当」「失業手当」で収入の6~8割の補填がありますので、
「半年~1年間分の「生活費」(年間支出)」で良いと考えます。
「生活防衛資金」はどうやって増やすの?
基本は「生活防衛資金」を貯める事が最優先ですが、投資資産を増やすには「時間」も重要になります。
積立NISAの毎年40万円(毎月3.3万円)は投資資金に回して、それ以外の積立を「生活防衛資金」に回すのが良いと思います。
「生活防衛資金」が目標金額に到達すれば、毎月の積立は投資資金で良いと思います。
「生活防衛資金」その他の役割
「生活防衛資金」は収入が減った時の「生活費」の補填する目的以外にも色々な役割があります。
精神的な支柱になる
「生活防衛資金」が有る事で、精神的に余裕ができます。
- 失業しても、じっくり次の仕事を考えることができる。
- 病気・ケガをしても治療費、収入減を心配せず安心して直せる。
余分な支出を減らせる
「生活防衛資金」が有る事で、疾病・失業保険、車両保険など余分な保険に入る必要がなくなって、無駄な支出を減らせます。
お金に不安が無くなるので「なんとなく不安」で入る保険に入らなくなります。
- 疾病保険:「生活防衛資金」+「疾病手当」で確保できる
- 失業保険:「生活防衛資金」+「失業手当」で確保できる
- 車両保険:「金融資産」を使うべきだが暴落時などは「生活防衛資金」で対応する
- 学資保険:普段の生活費で対応すべきだが、イザという時に「生活防衛資金」が使える
上記以外に「生活防衛資金」が有る事で、「無駄な買い物が減る事」があります。
「欲しいもの」が「買える」(生活防衛資金で)となると、「今は買わない」という選択ができる心の余裕が生まれるものです。「買えない」「買えるけど買わない」で精神的には大きく差が付きます。
投資資金が増える可能性が高まる
- 「生活防衛資金」が有る事で、暴落時などにお金が必要になっても、投資資産を現金化する必要が無くなり冷静に対応できます。
- 「生活防衛資金」が有る事で、投資資産の暴落に対する不安が減る事で、投資資産に対するリスク許容度を高める事になります。リスク許容度が高まれば投資資金は増える可能性が高まります。
一日でも早く「生活防衛資金」を貯めて、投資資産を増やしましょう